墓のない人生はハカない [今日のおとめちゃん]

ずいぶん昔から、とめちゃんは、うちの墓に入るんだと言っていてね。
まあ、うちは、そういうの気にする人がいないので、結構どうでもいい。
好きにすれば、と思っていたんですが。

とめちゃんと、うちは苗字が違う(うちは母親の嫁ぎ先の苗字だから)のでね。
苗字が同じの、長男の嫁が大騒ぎ。

とめちゃんからしてみれば、ダンナは戦死して、墓には遺品も入ってないわけで。
だったら、一緒に暮らしてなかった長男名義の墓より、うちのが、とめちゃんにとっては近しいっつー話なんだと思うんだ。

長男の嫁からしてみると、それって「恥」らしい。

そうなの?
むしろ、告別式に遅刻してきたあなたがたのほうが、恥だと私は思うんだけど。

恥の感性には個人差があるんだなあ、とヒシヒシと実感。
ビミョーに修羅場なひとときを過ごしたりしつつ。
結局、おとめちゃん、うちのお墓に入ることに決定した。

納骨にも、お墓に名前彫るにも、お金がかかるって気づいちゃったかな?

つくづく、とめちゃんに財産がなくて良かった。
あったらもっと面倒くさかったろう。

あ、でも、そのうちあの夫婦に「貯金通帳見せろ」って言われるかな。
展開としては定番だからなー。
納骨が終わったあたりで、言われてもおかしくないなー。

ちょっとワクワクしてきた。

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