人生論

最近、やたら寝たがるおとめちゃん。
要するに、体力が落ちてるんだと思うんだけど。
口を開けば、
「寝たい」
ばっかり言う。

それで夜もちゃんと眠ってくれるんなら、それでいい。
夜は寝ないで、あわよくば（？）徘徊ってんだから、見てる側が困るんだ。
夜は寝ないと、こっちがもたん。

「寝るのは夜だよ。昼間は起きるの」
言っても、
「寝たい」
の一点張り。
「じゃあ、おやつ食べようか」
これで騙される日もあるんだけど。
おやつ作戦も毎度利くとは限らず。
「こんなのは楽しくない。生きてるのは楽しいことだと思ってたのに、こんなんじゃ、ぜんぜん楽しくない」
キレられる。

なんかわからん、カチンときたね。
なにをふざけたことを言ってるんだ、と思って。
生きてることは苦しいもんだ。
楽しいばっかりであるわけがない。
楽しいこともあるけど、そればっかりじゃない。
痴呆老人を相手に、思わず本気で説教。
「私だってこうやってても楽しくないよ。みんな、楽しくないことでも、我慢してやってるの。みんなそうやって生きているんだよ」

そしたら、おとめちゃん大きなため息。
「ああ、もう、死ぬまで寝ていたい」

えーい、死んでしまえ。

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